フラッシュライトとレーザーの違い

[フラッシュライト] ※美容脱毛で使用できる光

紫外線から可視光線、近赤外線までの光をホワイトライト(図1)と呼び、ホワイトライトをパルス化した光をフラッシュライトと呼びます。このフラッシュライトを使用するのが美容ライト脱毛です。フラッシュライトを発光するランプはフラッシュランプと呼び、通常はキセノンランプを使います。
美容ライト脱毛では、紫外線などの有害な光はフィルターで取り除き、脱毛に有効で安全な波長帯域の光だけを取り出して使います。

光の性質として、美容ライト脱毛で使う光は通常光(自然光)に近く、直進性(指向性)はなく、四方八方に拡がり、エネルギー密度(フルエンス)は1m先の距離で100万分の1以下になります。また、波長や位相もそれぞれ異なり、互いに打ち消し合い、なかなか強力な光となりません。(図2)

[レーザー]

レーザー光とは、通常はレーザー発振器によって放出された強力な光のことをいい、レーザー媒体により特定の波長の光を発生させています。主に脱毛に使用するレーザーは、ルビーレーザー(694nm/ナノメートル)、アレキサンドライトレーザー(755nm/ナノメートル)、ダイオード(半導体)レーザー(800nm/ナノメートル)、Nd:YAGレーザー(1064nm/ナノメートル)など、メラニンの吸収度が大きく、ヘモグロビンの吸収度が小さい波長のレーザーです。(図3)

レーザー光の性質は、直進性(指向性)が非常に強く、光源から1m先でも100m先でもほぼ100%のレーザーエネルギーとなります。また、全ての光を一つの焦点に集束でき、波長と位相が揃った単一周波数のため、驚異的なエネルギー密度(フルエンス)を達成します。(図2)

図1:電磁環境:生体への影響(独立行政法人 情報通信研究機構 電磁波研究センター)
図2:光の性質
図3:光の波長とメラニン、ヘモグロビン、水(体内の水分)の吸収度の関係

波長が短くなるとメラニンの吸収度が大きくなりますが、ヘモグロビンの吸収度も大きくなります。また、波長が長くなると水(体内の水分)の吸収度が大きくなります。
参考文献:エステティシャンのための美容ライト脱毛実技理論
(一般社団法人 日本エステティック工業会 発行)

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