香港の脱毛事情についてご紹介します。

日本スキン・エステティック協会

香港の脱毛事情

香港のエステティック事情

国の歴史の特長なのか、香港ではとにかく"即効性"を求められます。エステティックでも化粧品でも「1カ月後にこうなります」ではなくて、「今、こうなります」でなければ選ばれません。また、流行にとても敏感で常に新しいものが好まれますから"ロングセラー"というものはありません。

私が香港に渡った2004年当時は、まだ香港ではほとんど脱毛は広まっておらず、大半の女性は腋の下の毛を生やしたままでした。ただし、フェイシャルは20代から高齢者まで、女性の9割の方が通う程一般的で「顔の手入れはエステティシャンの仕事、セルフのホームケアなんてとんでもない」という常識ですから、毎週日曜日に家族で通う方も多いです。フェイシャルはリーズナブルな値段で手軽に受けられます。金額は交渉次第で安くなりますが、個人サロンは閉店する場合も多いので長期契約する時には注意が必要です。

香港には、現在約3,000店のエステティックサロンがあるといわれています。フットマッサージ店の次に、個人サロンのフェイシャルサロンが多くあります。エステティシャンや美容師・理容師の資格や団体もありますが、資格は無くても開業できます。エステティシャンになる人は、主に機械メーカーの研修やサロン内で技術や理論の教育を受けます。ですから「ディプロマ」が有効なのです。エステティシャンは資格を取得して技術の種類を増やし、スキルを磨くことで自分のお給料の交渉をしたり、サロンをオープンした時にはコース価格を高く設定していきます。

コース別の価格の目安は「フットマッサージ:1回60分120HK$(約1,320円)〜」、個人サロンの「フェイシャル:1回60分340HK$(約3,740円)〜」、大型チェーン店だと「医療フェイシャル(Drケアのような内容のコース):1回60分600HK$(約6,600円)〜」、ホテル内のSPAでは、「リラクゼーションコース:1回60分1,000HK$(約11,000円)〜」になります。

また、香港には120階のSPAサロンもあり、ここは世界で最も高い場所にあるサロンで主に中国の富裕層の人たちが利用しています。(注;1HK$=11円で換算)

香港のサロン数

香港のサロン数
香港のサロン数
(3,000店舗)
種類 価格
フットマッサージ店 フットマッサージ
全身あんま
60分 120ドル〜
個人サロン店 フェイシャル
痩身
60分 340ドル〜
大型チェーン店 医療フェイシャル
痩身 脱毛
60分 600ドル〜
ホテル内SPA リラクゼーション 60分 100ドル〜

香港の美容雑誌

香港の美容の流行は、美容雑誌に大手ディーラーが新しいマシンや商品を紹介して創ります。今、美容雑誌で紙面を締める割合が最も多いのはボディ(痩身)、次にフェイシャル、脱毛の順になります。

日本では近年「有名人が使った○○」という手法は売れないそうですが、香港ではまだまだ有効なので「女優の○○が使っている○○」と出ると、即完売するほどです。

香港の脱毛サロン

脱毛がまだ一般的ではない香港では、美容電気脱毛を行っているのは私が経営しているサロンと日本の大手サロンが行っている位です。私のサロンで美容電気脱毛を受けるお客様は、眉やレーザー脱毛・光脱毛で脱毛しきれない部分(Vライン際など)の数本などを処理しています。私がリポートしたサロンで伺った時には、お客様の中でレーザー脱毛や光脱毛に適さない「肌色の濃い人」や「白髪の方」等は、脱毛の歴史が浅いため、まだいないという事でした。

香港の脱毛サロン

大半がレーザー脱毛なのですが、その中の代表的な脱毛サロンAをご紹介します。芸能人などを広告に起用して人気があります。受付やカウンセリングルームの作り、脱毛箇所の早見表、施術前後の比較写真などのカウンセリングツールも、ほとんど日本のサロンと変わりません。但し、契約書はありますが「読んでサインをして下さい」と言うだけで契約の説明はしません。サロンにとっては、カウンセリングで大切なのは契約書のサインなのです。欧米のように賠償問題で裁判になった時のためにサインが必須だからです。

こちらは日系初の脱毛サロンB(IPLサロン)です。Aと比較するとカジュアルな感じです。2002年に1号店をCause Way Bayに出店、2003年SARSで壊滅的な打撃を受けましたが、幸いにも前受金制だったために運用資金がありその時は持ちこたえました。しかし、2012年Cause Way Bay店は家賃が3倍にも高騰したために閉店し、チムサーチョイ店と合併しました。

日本初の脱毛店

B(IPLサロン)

・2000年
京都にサロンをオープン
・2002年
香港のCause Way Bayに1号店オープン
・2003年
4月 TSTに2号店オープン
同年5月ごろからSARS
・2012年
CWB店 Close

香港の脱毛サロン参入歴

香港の脱毛サロンの出店状況を一覧にしました。

2002年を初めとして、2006年以降に増えています。日本では2006年から2010年頃サロンの閉店が多かったそうですが、香港ではようやくその頃に脱毛サロンが増えてきました。皆さんもご存じの脱毛サロンCは2008年に出店して、わずか3年で6店舗にもなりました。

また、2012年には名古屋のサロンDがオープンしました。とても速くて効果のある脱毛器を開発、価格も一段と安く提供していますので、価格競争がおきています。

A B C D
2000年   名古屋でOPEN    
2002年 2,000sq
Cause Way Bay1号店
Cause Way Bay
1号店
   
2003年   TSTに2号店    
2005年 2号店 Cause Way Bay      
2006年 3号店 TST      
2008年     Cosmoprof 出店  
2009年 100,000人 達成   Cause Way Bay店
TST店
モンコック店
ジョーダン店
 
2011年 50,000sq オープン   Cause Way Bay2号店  
2012年   CWB店閉店    CWBオープン

料金比較

こちらが料金の比較表です。

『腋』で比較してみると、レーザー脱毛のAが「4回分の契約で年内6回まで来店可能 7,000HK$(約77,000円)」と最も高く、BではデンマークのIPL脱毛器を使用し「8回まで期限なし 3,000HK$(約33,000円)」とレーザーの半額以下と安かったのですが、それよりもCが安く「5回 980HK$(約10,780円)」と設定しています。Cは日本とは価格設定を変えているようです。更にDは破格に安い「回数制限なし 333HK$(約3,663円」です。Dは安くした分、稼働率を挙げるために独自でスピーディにトリートメントできる光脱毛器を開発し、「安くて速い」という口コミで月に200人ものローカルの香港人が家族ぐるみで来店しているそうで、今後、出店予定があるようです。

このように価格がフェイシャルと同じ位になってきたことで、香港の脱毛のニーズはさらに高まると思います。

(注;1HK$=11円で換算)

サロン名 A B C D
マシン レーザー
(ドイツ製)
IPL脱毛
(デンマーク)
フラッシュ脱毛 フラッシュ脱毛
回数制限 4回分の契約で
年内6回まで
来店可能
期限なし
8回まで
5回 制限なし
箇所別
金額
腋  7,000ドル
腕 30,000ドル
腋  3,000ドル
腕 10,000ドル
腋 980ドル 腋 333ドル

"CEU(継続教育)セミナーVol.41"講演より抜粋

講師 杉村さとりCPE

株式会社Shimprove代表取締役社長
ファスティングマイスター香港支部長

<講師プロフィール>

日本の大手エステティックサロンで店長の時にCPE(Certified Professional Electrologist)の資格を取得。ご主人の転勤により香港へ渡る。現地駐在の日本人を対象としたプライベートサロン"エステティックサロンSHINE(http://beauty-shine.net/salon/)"を2004年にオープン。その後、プライベートサロンを経営しながら「日本の技術を世界へ」をコンセプトに、ファスティングマイスター香港支部長としても活動。日本の女性雑誌で香港のビューティトレンドレポートの連載も手掛けている。香港を拠点に日本やアジア各国にて講演なども随時開催。

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