オーストラリアの脱毛事情についてご紹介します。

日本スキン・エステティック協会

オーストラリアの脱毛事情

私はイギリス滞在中にビューティーセラピストの資格を取得し、オーストラリア移住後に脱毛士として働き始めました。脱毛士として仕事をするうちに、より専門の技術と知識を身につけたいと強く願うようになり、脱毛士の教育制度が整っているアメリカに留学する事を決意しました。

カリフォルニア州の電気脱毛専門訓練学校卒業後は、更に専門性を高める為、電気脱毛士の国際資格であるCPE(Certified Professional Electrologist)を取得し、2010年の春、シドニーに『SYDNEY ELECTROLYSIS』を開業しました。

CPEであるという事は、資格維持のために継続教育(5年間に75時間)が求められますが、お客様への確固としたサービスは元より、CPE=プロフェッショナルであるというその自覚が私の仕事をしていく上での更なる向上、及び探求に役立っています。

また、CPEの取得と同時に、AEA(AMERICAN ELECTROLOGIY ASSOCIATION/米国電気脱毛協会)に加入して、衛生管理基準をはじめとした知識・技術に関する電気脱毛の最新情報の収集、研鑽にも努めています。

オーストラリアは美容分野においても国の歴史の流れを受けて、イギリスの資格などが色濃く見受けられます。「The Association of Professional Aestheticians of Australia (APAA)」と「Advanced Association of Beauty Therapists (AABTh)/シデスコ・オーストラリア」という2つの美容団体があり、メンバーはビューティーセラピストとしての資格を持った個人、またその為の勉強をしている学生等で構成されています。

Diploma of Beauty Therapyのカリキュラムの一例

理論 皮膚科学・解剖生理学・栄養学・衛生、消毒学・関連法規・エステティック電気学・フェイシャル理論・ボディ理論・化粧品学・カウンセリングなど
実技 フェイシャルトリートメント・ボディトリートメント・マッサージ・マニキュア&ペディキュア・ワックス脱毛・永久脱毛(電気脱毛)・メイクアップ(基礎)各種セラピー(アロマセラピー(基礎)・スパセラピー・ストーンセラピー・アーユルベーダなど)・レーザーピーリング・ジアテルミー療法・化粧品販売の勉強(職場見学含む)など

電気脱毛はビューティーセラピストとしてのトレーニングカリキュラム内の一部として位置づけられており、アメリカのように専門職としては確立していません。ですから、電気脱毛を専門に勉強できる学校はありません。通常は美容専門学校や、州立の高等職業訓練専門学校等で電気脱毛の技術を身につけた後、ビューティーセラピストの資格を取得して脱毛士として働きます。もちろん、ビューティーセラピストの資格がないと開業もできません。

オーストラリアでは、電気脱毛に関する情報が非常に少ないです。その背景には日本と同様にレーザー脱毛や光脱毛の絶大な普及があります。ビューティーカレッジには光脱毛単独のコースもあります。また、前述の通りオーストラリアでの電気脱毛の位置づけが美容技術の中の一つであることも関係しているようです。シドニー近辺で脱毛専門サロンも10店舗位しかないことが、その状況を表しています。このような中、現状、脱毛士として電気脱毛を満足できるレベルまで勉強することは不可能だと思います。

顧客事情/脱毛ニーズ

私のサロンにお通いの方は、男性3:女性7という比率で、最年少は15歳の方からいらっしゃいます。

顧客層や施術内容は、男性、女性共に様々です。年齢によっても、気になる箇所が少しずつ変化します。オーストラリアのお客様は顔の脱毛をご希望される方が多く、特に年齢に伴う変化で発生してきた剛毛や、もともと生えているブロンドの毛の中に生えてきた黒い毛の脱毛を望まれる方が多いです。それに比べ日本人のお客様は毛が黒いこともあり、顔を含め全身的に気になる部分を組み合わせて脱毛される方が圧倒的に多いです。また、初めにレーザー脱毛や光脱毛を試してみたものの、また生えてくるなど、望んでいた効果が得られない為に電気脱毛をしにお越し頂くお客様も多数いらっしゃいます。

オーストラリアは多民族国家である故に、脱毛に関してもそれぞれの考えがあるように見受けられます。例えば、脱毛希望箇所をすべてクリアな状態にしたいのか、目立つ毛のみを永久脱毛していくのか、年齢差に関わらず、顔、足や腕、腋やビキニライン等全身気になる部分の脱毛を一箇所、もしくは数箇所組み合わせて脱毛をされる等、要望は様々です。

オーストラリアでは電気脱毛のトリートメントをする際に、技術料金をその都度お支払い頂くシステムになっています。私のサロンでは初めの1時間は15分単位、その後30分単位になります。

初回のコンサルテーションで脱毛士とお客様が対面し、細かく要望を伺います。そして、電気脱毛のトリートメントをする際、オーストラリアでは日本同様に麻酔クリーム等は使用しませんが、どの様な技術手法でトリートメントをし、どの様な経過を踏まえて永久脱毛を行っていくのか、お肌のケアなどの注意事項、理想のトリートメントプラン等の事前の説明を十分に行い、お客様が納得された上で初めてご予約を承ります。その為、お客様も脱毛士からのアドバイスに沿った自己管理意識が高く、脱毛に対しての心構えの強さが見られます。だからこそ、結果として永久脱毛が達成できるのです。

リポーター

TOMOKA EASTWOOD,CPE

SYDNEY ELECTROLYSIS オーナー

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