アメリカの脱毛事情
グランキューブ大阪 2009年2月6日 新井由紀 CPE
レーザー脱毛との比較について
アメリカでは豊富な種類の脱毛器とプローブそして局所麻酔製品などの使用により、痛域の低い方や敏感肌の方など様々な状況にも対応が可能な電気脱毛ですが、それに対して近年、よく見かけるレーザー脱毛は、アメリカでは”高い“という印象を与えています。NYCでの価格をリサーチした結果 レーザー脱毛では、狭い範囲の顔の上唇(Upperlip) の部分でも大体175ドル(15000円)チャージしていることが分かりました。電気脱毛は15分単位でチャージする方法がほとんどであり、長く処理をすると安くなるといった脱毛処理時間による料金設定をする脱毛士が多く、実際に私もそのような価格設定にして他箇所処理への誘導も、ごく早い段階でクライアントから合意して頂くことが多く、よい反響を受けることができています。

そして‘高い‘とされているレーザー脱毛ですが、価格だけの理由ではなく、副作用懸念の要因により電気脱毛を選ぶ人が増加しています。クライアントの一人の例として、レーザー脱毛処理後の毛が処理前は産毛であったのに、再生して生えてきた毛が硬毛になっていたという事例がありました。またアメリカでは3年前にレーザー脱毛による安全性に疑いをかける大きな騒動になった例もあり、最近では消費者の間で永久脱毛を受ける際にかなりのリサーチをしている人が多くみられるようになりました。
CPEの優位性
アメリカの社会の現状は実力主義ではなく学歴主義であるため、その高い社会的地位を築き、その地位を保つためにはタイトルが必要になっています。現在、学士号、修士号、博士号(BA、MA、PhD)といったタイトルを脱毛学専攻でとれる大学、大学院などがないためCPEをタイトルとして、地位を確保しておく必要性があるのです。また、脱毛士のなかでも、更に優位な立場になるためにCPE、あるいはLE(脱毛資格者)として何年か(大体5年以上)実務経験を積んだ人がLEI(インストラクター)などのタイトルを加えて持つ場合も多く、脱毛士としての誇りを大切にし、その各位を落とさないように熱心に知識の向上に励んでいる人が沢山います。

また、CA州は脱毛士を美容師というカテゴリーに区分しているのに対し、MA州では脱毛という確立している分野に、さらにNJ州では医療の分野に区分されていることから、州によっては脱毛士の地位はより高い職業として確立されています。現在のアメリカにおけるCPEの保持者は792人、日本では694人(2009年3月現在)です。

アメリカは以前に比べCPEの数が減ってきています。理由の一つに、CPEテストの合格率が低いという点が挙げられます。実際に私も2回CPEのテストを受験しました。CPEの試験に落ちた一回目の結果表の中にはどの項目のポイントが低く、またどの知識が欠けているのか?といった分析やその年のCPEの合格率が記載されています。それによると、その年は2%という合格率でした。実際、アメリカの脱毛士の間でもCPEは本当に難しい試験だったと会話に出てくるほどで、そのためCPE保持者はCPEであることをすごく誇りに思っている人が多いのです。さて脱毛士がそろって難しいと言っているCPEのテストですが、とても威厳のあるタイトルであると同時にそれを認めている国が世界に13カ国もあります。アメリカはもちろんのこと、カナダ、プエルトリコ、ブラジルそしてヨーロッパではアイルランド、イギリス、チェコ共和国、イタリア、クロアチアと幅広く知られています。またイスラエルやオーストラリア、そして日本もその中のひとつです。
世界の脱毛業界で、最も威厳の高い証明書→CPE、世界でCPEを認めている国→13カ国
アメリカではCPEでいる以上、各医師からの信頼も高く、彼らの患者をよく紹介されます。
また消費者が脱毛士を検索する際にも広告などで一目置かれるといった利点があります。
アメリカで脱毛士になるためには
威厳が高いとされているCPEですが、これはだれもが脱毛士になれるというテストではありません。
アメリカで脱毛士になるためにはまず、自分がアメリカのどこの州で脱毛士になるか?によって変わってきます。
それは州によってすべての規定が違うからです。
各州別による規定の例
脱毛士になるために必要なトレーニング時間や単位も異なり、他の州で脱毛士でも別の州に移った場合は、その州の規定によっては学校に戻り、必要な時間数や単位数を取得し、その州のテストを受ける必要があります。
また州によっては脱毛士になる前に、CPEを取得しなければいけないという規定のある州もあります。現在脱毛士になるためにライセンス制度を設けている州は全米50州の中で34州になっています。
アメリカで脱毛士になるためには
各州別による規定の例
脱毛士、そしてCPEになるためのプロセスについて-
まず私が踏んだプロセスです。
高校を卒業して日本の短大を卒業しましたが、日本の短大では脱毛学を専攻したわけではないのでアメリカでNJ州にある脱毛学を専攻できる短大に進学しました。このNJ州はCPEの試験に合格してからでないと脱毛士になれないため、CPEを取得してから更に脱毛士の免許を取るためのテストを受け、そのテストにパスしてやっとNJ州の脱毛士になれたのです。
またNY州など免許制ではない州では、脱毛士学校を修了してその卒業証明証だけで脱毛士として認められ仕事をすることができますが、CA州やハワイ州のように脱毛士学校の課程を修了しても、州の脱毛士のライセンス試験に合格しなければ、脱毛士になれない州もあり、本当に州ごとに異なってさまざまです。
CPEになるためのプロセス
アメリカの脱毛士は日本に比べてかなりビジネスチャンスの幅が広い。
大企業による参入がなく、大抵はスモールビジネスといって個人で開業する人が多いので、誰にでも成功するチャンスがあります。しかし成功のためにはより多くの知識、そして質の高い技術などが必要とされ、それに見合わない脱毛士はやはりビジネスを存続できなくなるため、現実はかなり厳しく判断されます。そして現実にビジネスを成功させている多くの脱毛士たちは医学知識が豊富で感染症への配慮も充分に出来る脱毛士なのです。

(Citation)
Henry, Leigh, L.E.,C.P.E., "Information about CPE." Email to Yuki
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Hinkel, A.R. "Prectical Analysis Of Skin And Hair." Comprehensive Study
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Azziz, Ricardo, M.D.,M.P.H.,M.B.A., and Teresa Petricca, CPE.
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